Lecré & Parvie 会社概要



アクセルデザイン編集部今回の取材先は、オンラインショップを展開し全国にも輪を広げているご夫婦で営むルクレ&パルヴィ。ご主人吉村一平氏、奥様の吉村桃加氏にお話を伺ってきました!
フレンチシェフのご主人と、奥様の生み出すアイディアやレシピが合わさって作り出されたブランドなんです。



まだスタート間もないうちにブランドを確立されているベーカリーなんですね!?
既に根強いファンがいるそうで…!どのような施策をされてきたのか今から楽しみです!
ルクレ&パルヴィご夫妻(以下、:ルクレ&パルヴィ吉村一平氏/ルクレ&パルヴィ吉村桃加氏)
インタビューアー(以下、———アクセルデザイン)


ベーカリーを軸に広がるルクレ&パルヴィの多彩な活動
――ルクレ&パルヴィさんは、ベーカリーの運営をはじめ多くの取り組みを展開されていますが、現在は、それらの事業をどのようなバランスで運営されているのでしょうか?



現在はベーカリーが主軸となっています。ルクレ&パルヴィとして実店舗を構えているわけではないので、主にオンラインでの販売やイベント出店、店舗への卸販売といった形で展開しています。全体の8〜9割がそのベーカリー関連の活動ですね。
―――なるほど。では、そのベーカリーをお二人で立ち上げられたのが2023年1月とのことですが、ちょうどコロナ禍が落ち着き始めた時期でもありましたよね。



それまでは別の場所で働いていたのですが、その後に退職して、「次はどこで働こうか」と考えていた時期がありました。ただ、明確に「ここで働きたい」と思えるお店が見つからなかったんです。だったら自分たちでレストランをやってみようか、という話になって。そこから動き始めました。
僕にはパンを作っていた経験があり、妻はお菓子作りが得意だったので、その流れで「どうせレストランをやるなら、ベーカリーも自分たちでやってみようか」という話になり、ルクレ&パルヴィがスタートしました。






―――お二人の持ち味を活かす形で始まったんですね。奥様もお菓子作りをされているんですね!



そうですね。私は小さい頃から母の影響でお菓子作りを趣味として始めて、そのままずっと続けていたんです。
―――素敵なお話ですね。まさにお二人の想いが形になったものが“ルクレ&パルヴィ”なんですね。



実は、僕は長くフレンチレストランで雇われて働いていたんですが、自分がシェフとしてお店をやったときに、どれくらいお客様が来てくれるのかを試してみたかったんです。
ずっと厨房の中で働いていたのでお客さまの反応が直接見える環境ではなく、「とにかく一度やってみよう」と思ったのもひとつのきっかけでした。
―――長年フレンチでのご経験があったからこそ、最初から完成度の高い商品を生み出せたんですね。お料理教室の講師としても活躍されているんですよね!



料理教室は神保町にあるスタジオで開催しています。普段はパン職人やレストランのシェフなど、プロの方を招いて、一般の生徒さん向けにレッスンを行うスタイルです。


―――どのようなご縁で、そちらで講師を務めることになったのでしょうか?



知り合いの方にやってみないかと紹介していただいて、昨年2024年の10月頃から不定期に講師をさせていただいています。
―――講師としての反響はいかがでしょうか?



スタジオ自体がパンレッスンが多いので僕も過去にはサンドイッチのレッスンを行ったのですが、お陰様で毎回満席に近く、生徒さんの方々からの反応は良いと感じています。
―――それはやりがいがありますね!本場フランスで修行されたフレンチのシェフのレッスンとなると、少し敷居が高く感じる方もいらっしゃるのかなと思いますが…



どうでしょうか…今月のフレンチレッスンは夜19:00~なので昼よりは足が遠のくかもしれません。
ただその分、昼間のサンドイッチレッスンなどは、もっと気軽に参加いただける内容にしています!前回はカンパーニュを焼いて、それに合う具材を3種類ご紹介するレッスンを行いました。






――素敵な取り組みですね。パンと料理の両方を組み合わせてご紹介できるのは強みですね。その他にもこれまでの取り組みを是非教えていただけますか。



ありがとうございます。以前お付き合いのあったワインショップから「ワインに合うフィナンシェを作ってほしい」というご要望をいただいたことがありました。
その際は、ワインとのバランスを考えたチョコレートを使用した“チョコレートフィナンシェ”を提案・納品しました。
――既存の商品のアレンジによって、相手先のニーズにも応えていらっしゃるんですね。



そうですね。その他には、カフェ向けにはコーヒー豆を使ったフィナンシェを作ったこともありました。そうした提案を通して、相手のお客様に向けた新しい価値をご提供できたと思います。
オンライン販売への挑戦。「中の人」の想いが届くSNS発信
———ルクレ&パルヴィをスタートして間もなくオンラインショップでの販売もスタートされていますが、そこに至るまでにはどのような試行錯誤があったのでしょうか?



もともと、元店舗の立地があまり人通りの多い場所ではなかったので、集客にはInstagramでの発信が欠かせなかったんです。週に1回の営業ということもあって、安定的な集客が難しかったこともあり、オンラインでも販売を始める必要があると感じていました。
———そういった経緯があったんですね。やはりより多くの方にルクレ&パルヴィの商品を届けたいという想いからだったのでしょうか?





そうですね。最初の段階では全国展開といった大きなビジョンまでは描いていなかったのですが、オンラインショップはやってみたいという気持ちはありました。6月末くらいにはスタートできたと思います。
———Instagramやウェブサイトも拝見しましたが、ブランドとして非常に丁寧に構築されている印象を受けました。こうした運用もお二人で手がけられているのですか?



はい、ほとんど妻が担当してくれています。商品の写真も一眼レフで撮影して、編集まで行なってくれているんです。



少しだけ勉強したことがあったので、それを参考にしながら進めている感じです。ただ、本格的に学んだというよりは、以前アルバイトをしていたときにちょっと触ったことがある程度で。ほとんど見よう見まねなんですけどね。(笑)
———そうだったのですね! 写真も、てっきりプロの方に依頼されているのかと思っていました!この世界観は、お二人で一から構築されたんでしょうか?



パッケージデザインも妻が手掛けています。ブランドイメージがしっかりと確立されていないと、商品もお客様に届かないですから、妻のセンスが大きく影響していますね。






———迷走しがちなSNSの中でも、ルクレ&パルヴィさんのInstagramはしっかりと世界観が感じられますが、どのように工夫されていますか?



正直投稿頻度を上げようと思っていても、なかなかできないのが現状です。その代わり、ルクレ&パルヴィの「中の人」が見えるように、個性を大切にしています。それが自然に伝わればいいなと思っています。
———現在、2000人近くのフォロワーさまがいらっしゃいますが、どのようにして獲得されたのでしょうか?



ありがたいことに、商品が届いたお客様からの声や、リピーターさん、Instagramを含むネットでの口コミなどで少しずつ増えていったと思います。
———そういったお客様からの嬉しいお声は、どのような手段で受け取られていますか?



メインとなるのは、InstagramのDMやオンラインショップでの注文時に設けてある備考欄などですね。あとは、ストーリーズに写真を載せて「美味しかった」とシェアしてくださる方もいらっしゃいます。
また、わざわざイベントに来てくださって直接お声がけいただくこともあります。
———それはとても励みになりますね。現在、リピーターのお客様が全体の7割を占めていらっしゃるそうですね。







そうなんです。毎月2回のペースで買ってくださる方もいらっしゃるので、そういった方にも感謝の気持ちをほんの少しでもお伝えできたらという想いでいつもお作りしています。
———それはお客様もうれしいですね!購入される方は、ご自身用としての利用が多いのでしょうか?



そうですね。贈り物でご用意の方もいらっしゃいますが、ご自身で楽しむためにご購入いただくケースが多い印象です。梱包は専用の段ボールで行っているんですが、その際に手書きのメッセージカードを添えています。
———素敵な商品と一緒に手書きメッセージまで!日常が豊かに感じられますね。
ご縁がつなぐ場所と人
———お知り合いやお客様との関わりを通じて、新しいお仕事や人脈が広がっていく経験も多くおありかと思います。そういったつながりを実感された、印象的なエピソードがあればぜひお聞かせください。



私が青山のカフェでアルバイトをしていた時期があって、そこによく来てくださる常連のお客様がいらっしゃったんです。その方の行きつけのワインショップに、私達をお客として紹介してくださったんですよ。
それから私達もそちらのワインショップに通うようになり、ちょっとした卸しも始めさせていただくことになりました。






———まさに、ご縁の連鎖ですね!



そうなんです。更に、またそちらのお店の常連様がルクレ&パルヴィの商品を召し上がって「美味しい」と言ってくださったんですね。
その方が今度は、神楽坂にあるセレクトショップにうちのお菓子を紹介してくださって…という流れがありました。
———素晴らしいご縁ですね。最近は顔が見えないまま進むやりとりも多い中で、実際に顔を合わせて、商品を口にしてもらい、それが次につながるというのは理想の形ですよね。
先日ご案内いただいた三軒茶屋でのイベントですが、こちらはどのような取り組みでしょうか?



知り合いの方が主催しているイベントで、3ヶ月に1回くらいのペースで開催されています。夏場を除いて、定期的に何度も参加させてもらっているイベントですね。
———ルクレ&パルヴィでは、厳選された食材を使用した商品の制作を行っていらっしゃいますが、お取り引き先との関係構築についてはどのようにされていますか?







なるべく足を運ぶようにしています。まだ私たちがそこまで大きな規模ではないということもありますが、農家さんの知り合いは多いですね。
———それは大切にしたいですね。どういった経緯で農家さんとのつながりを築いていったのでしょうか?



実は、私が青山ファーマーズマーケットに大学生の頃から通っていて、そこで出店していた個人農家さんと親しくなりました。
例えば、キャロットケーキの人参は、春から冬にしか収穫できないものも多くて、そのあたりの季節的なものをうまく調整できるようになればと思っています。最終的には、農家さんの畑から直接収穫できるものを使いたいと考えています。
———キャロットケーキはお客様からの反響が大きい商品ですよね!完成秘話などお聞かせください。



元々私がキャロットケーキのレシピを持っていて、夫がフレンチの知識を活かしてアドバイスをしてくれました。その結果、今のルクレ&パルヴィのキャロットケーキができあがったんです。
———まさにお二人の共同作業で生まれた商品だったんですね!




心に残る“体験”を─ブランドとしての価値
———今後のルクレ&パルヴィとしての目標について、お聞かせいただけますか。



お客さまの“心に残るブランド”にしていきたいという思いがあります。



そのためにも、やはり実店舗を持ちたいと考えていて、数年以内には実現したいと思っています。今は、どのエリアにするかを検討している段階ですね。
———候補地としては、やはり東京都内をお考えですか?



そうですね。東京で店舗を構え、“Lecré&Parvie”の認知をさらに広げ、ブランドとしてしっかりと確立させていきたいですね。






———ありがとうございます!目標とともに今後さらに認知度が高まっていくと思いますが、今回の記事を通じて初めてルクレ&パルヴィを知るお客様には、どのようなメッセージを届けたいですか?



購入のときから食べ終わるまで、ずっとワクワクしてもらえるような体験を提供したいと思っています。
デザインやパッケージも、自分が「これ、可愛い!」と思えるようなものを大切にしています。
段ボールの仕様、商品の詰め方なども、商品を手に取る前から“届いた瞬間のときめき”を感じていただけたら嬉しいなという思いで選んでいます。開けて、食べて、最後まで、心が高まるような時間を提供したいと思っています。
———ルクレ&パルヴィが生み出すその体験を、まず感じてほしいということですね!まさにお二人の目標とする“心にのこるブランド”ですね。



そうですね。僕たち二人とも、味だけでなく、ブランド全体として期待を持っていただける存在でありたいと思い、日々取り組んでいます。






■■取材の終わりに、お二人からクッキーをプレゼントにいただきました!シンプルなパッケージにさりげないグリーンのホチキス。手に取った瞬間、随所に“ルクレ&パルヴィらしさ”を感じました。その日の夜、お気に入りの紅茶と一緒にクッキーを。優しい甘さが口の中に広がると同時に、お二人のお顔が浮かびました。是非、他の商品も手にとらせていただきます。ありがとうございました!■■






取材後記



取材を通じて、お二人のお人柄のようにひとつひとつ丁寧に信頼を積み重ねてきた軌跡を感じました。
お客様との温度感や、SNSを通した距離感も大切にしながら工夫を重ね作り上げ、まさに“二人のブランド”として確立されていましたね。



そうですね!まさに味だけでなく、体験として“心にのこるブランド”を目指すルクレ&パルヴィのこれからが、ますます楽しみです!早速私もオンラインショップを覗いてみます!
■■Lecré & Parvie商品の一部■■






■■これからのLecré & Parvieさまの成長と進化、更なる今後の活躍が非常に楽しみです■■
(取材・文:アクセルデザイン株式会社編集部)
