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「テクノロジーでは解決できない」不動産業界で“宣伝ゼロ”でも道を切り開く経営哲学とは?#05

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株式会社スペースエステート
不動産の買取、不動産仲介、不動産に関する相談を行っている。不動産の売主様の『売りたい』『処分したい』を実現。不動産仲介事業では、長年の経験で培った売買ネットワークとグループ会社含めたシナジーと独自のスキームにより柔軟な仲介サービスが可能。

所在地:千葉県千葉市中央区末広3-3-8 創建第8ビル

【公式Webサイト】https://space-corp.co.jp/

アクセルデザイン編集部

今回は、株式会社スペースエステート 代表取締役の湯浅恭史氏に、業界のこと、自社の宣伝活動について特別に取材させていただきました!

アクセルデザイン編集部

宣伝ゼロというタイトルが大変気になります!不動産業界としてどのような施策をされてきたのか大変楽しみです!

スペースエステート様(以下、湯浅恭史社長)
インタビューアー(以下、———アクセルデザイン

――スペースエステート様は創業してどれくらいの会社ですか?

代表取締役 湯浅恭史氏

今年が5年目です。もともとは隣りにある創建住販に勤めていて独立しました。喧嘩別れとかではなく、関係は良好で、実はまだ隣の創建住販に私の机があって、そこで仕事をすることもあるんです(笑)。このスペースエステートの事務所も創建住販の物件に入らせてもらっているんです。

――なるほど、戦略的に独立された感じですね!とは言っても、スペースエステートとして独立されてから苦労もあったのではないですか?

代表取締役 湯浅恭史氏

独立した頃、ちょうどコロナ全盛期だったんです。この時期、おこもり需要や低金利など政策的なこともあり、銀行もイケイケな感じでお金を貸していたので、何しろ家が売れた時期だったんです。物件確保が何しろ必要で、とにかく忙しくしていた印象が残っています。

――幸先の良いスタートでしたね!羨ましいです。

代表取締役 湯浅恭史氏

ところが、そのような「バブル的」な状況って、長く続かないですからね(笑)本当に近年は厳しいものがありますよ。

まず土地の値段が上がっていますし、さらにウクライナショックで家の建築資材が値上がっていることもあるので、エンドユーザー、つまり住まわれるお客様にとっては本当に厳しい値段になっています。そんな事もあって、個人のお客様の需要は冷えています。

たしかに、値上がる要因は素人の私にも容易に想像ができます。。。安くご提供するための工夫などしていたらわかりやすく教えてもらえますか?

代表取締役 湯浅恭史氏

もともと1軒しか建っていなかったところをそのまま1軒で建てずに2つ3つに分けて建てるんです。そうすれば1軒あたりは安くなりますからね。

あと例えば、このスペースエステートの周りは、千葉駅に近い「都会的なところ」と、「郊外的なところ」といった形に分かれていて二極化が進んでいるんです。便利なところは売れやすいですし、逆に少しバス停から遠いという理由でも売れない、結局値下げをする、といった感じなんです。

すごく分かりやすい説明です!家を買う人は減っている、とは言え、需要がまったくないわけではないですよね??

代表取締役 湯浅恭史氏

そうなんです。そんな理由もあって中古物件の人気が高まっています。例えば、中古物件を買ってリフォームやリノベーションで自分たちの希望の姿に変えていく、ということもお客さんは選択肢として持っているわけです。リノベ、という言葉って、なんか印象も良いですよね。

そろそろ本題の「プロモーション戦略」について伺いたいと思います。

代表取締役 湯浅恭史氏

今回取材を受けさせてもらったのですが、実はスペースエステートは宣伝という宣伝はしていないんです。SNSはもちろんやっていませんし、チラシやDM送付的なこともやっていないんです。。。すみません。

―えっ、宣伝ゼロなんですか!?ぜひ詳しくお聞かせください。

代表取締役 湯浅恭史氏

宣伝が必要ない、のではないですし、集客や営業活動は必要なんですけれど、スペースエステートという会社がやれる業務の規模感、そして業態的な点で今はやらない、やれない、という感じなんです。

――なるほど!その感覚、分かります。例えば宣伝媒体を使ったけれど、意図しない感じの仕事の増え方になっても、規模的に対応が難しくなる、ということですよね?

代表取締役 湯浅恭史氏

その通りです!今はそういった「仕掛け」をするだけの規模感にない、というだけでして、今後このスペースエステートの業務範囲を大きくしていく段階になれば当然、宣伝活動は必要になります。

――では、今はどのような営業活動を展開されているのでしょうか?

代表取締役 湯浅恭史氏

私たちスペースエステートという会社は、土地の「売主様」から土地を買うこと、そして不動産の仲介事業をやっている会社です。

活動としては、地元で家族で仲介業をやっている会社に営業をしています。というのも、地元でやっている会社さんは地主さんのグリップが強いんです。

私たちが直接地主さんのところへ行っても話を聞いてもらえないので、ターゲットするのはこういった会社さんになるわけです。

———規模感的にそのような営業が一番効率が良さそうですね!どのようなことを意識して活動されていますか?

代表取締役 湯浅恭史氏

とにかく丁寧に、お客様の不利益にならないように、というのは当然の事として、地元の家族経営の会社さんってやっぱり人間くさい、というか、人と人との関係性を大切にされているので、私も人間臭く、泥臭く活動しています(笑)。昔ながらの営業スタイルで、関わり方の中でお仕事をいただく、というスタイルです。

———私も湯浅社長と歳が一緒なので、それはすごく共感できます(笑)私も昔はそんな感じで営業していました。

代表取締役 湯浅恭史氏

結局、どんなにWebなどテクノロジーで集客が戦略的に組み立てやすくPDCAを回しやすくなったとしても、仕事をするのは「人」なんですよね。

古いと言われるとそうかも知れませんが、スペースエステートはお中元やお歳暮を1軒ずつお会いして手渡ししています。事前アポなしで訪問して、ご担当者がいらっしゃればお話させていただきますし、不在でしたら名刺を添えて対応いただいた方にお預けさせてもらう、ということもやっています。

———しかし、それはある意味で「人とのつながり」を大切に考える日本人にとっては最も合っている方法かもしれませんね。

代表取締役 湯浅恭史氏

そうですね。すごくカッコつけた言い方ですが、「捨ててはいけないモノがある」です。もちろん、このやり方がすべてではありませんし、効率的なことも一方で考えなければいけません。

ただ、宣伝って、状況が大きく関係すると思うんです。今スペースエステートのターゲットとしているお客さんはもう関係性がある程度出来ているので、現状では必要がないんですよね。

———ここからスペースエステートをスケール化していくにあたっては、社内体制の構築が必要ですし、同時にスペシャリストを置く必要もありますね。

代表取締役 湯浅恭史氏

そうですね。その際はアクセルデザインさんに広報的なお手伝いしてもらいたいです!

———ありがとうございます!湯浅社長はとても魅力的なお人柄ですし、人との関係性を作っていくのが上手に感じます。

代表取締役 湯浅恭史氏

そうですか?(笑)でも、常に心がけていることは、目の前の人にどう喜んでもらえるか、です。

これは仕事人としても、プライベートでも、せっかく自分と時間を共有してもらっているのに、嫌な気分にはさせたくない、とは思っています(笑)相手が喜べば、自分も嬉しいですし楽しいですからね!
・・・あと、あまりアクセルデザインさんの意図するインタビューにならなかったのでは?と心配しています(汗)

———いえいえ!今日、湯浅社長とこの時間を共有できたことや、実際にお会いして私、もっと時間を共有してお話しをしたいと思っているくらいです!・・・そう考えると、本当に相手の時間を無駄にしない方なんですね(笑)

アクセルデザイン編集部

これだけWebでの宣伝が当たり前になっている中で、あくまで目の前のお客様のために泥臭く活動をされていることが、同年代としては嬉しくもあり頼もしくもありました。

宣伝=Webの活用、ではないですし、現代ではそれが正解であり是とする風潮がありますが、デジタル技術を駆使しなくても「目の前の人の問題解決」ができれば、それが宣伝にもなります。そういったことを再認識させられたインタビューでした。

アクセルデザイン編集部

この仕事をしていると、Webが正解、みたいに思い込んでしまうところはありますが、人間である以上、仕事をするのはどこまでも「人」ですよね。
もちろんWebでの施策は必要ですが、「人との関わり」というピースをきちんとはめながら仕事をしていきたいです!

■■これからの株式会社スペースエステートさまの成長と進化、更なる今後の活躍が非常に楽しみです■■

取材・文:アクセルデザイン株式会社編集部)

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