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みんなが集い、ゆっくり過ごす。アビルコーヒー+の“変化”と“価値”#08

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アクセルデザイン編集部

今回は、アビルコーヒープラスオーナー栗生健太(くりゅうけんた)に特別に取材させていただいたんですよね!楽しみです。

アクセルデザイン編集部

地域密着のカフェとして知られていて、インタビュー中もどこか居心地の良い時間が流れていましたよ!オーナーの親しみやすいお人柄もあり、あっという間のひと時でした!

アビルコーヒープラスオーナー栗生健太氏(以下、アビルコーヒープラス栗生健太氏:)
インタビューアー(以下、———アクセルデザイン

———お店をオープンされて11年経つと思いますが、この間で一番印象に残った出来事は何でしょうか?

アビルコーヒープラス栗生健太氏

これは、おそらく他のお店も同じかも知れませんが、コロナ禍ですよね。とにかく売上に直結する出来事でしたし、何しろ今までの当たり前が通用しないことがショックでしたね。

———具体的にどのような変化がありましたか?

アビルコーヒープラス栗生健太氏

アビルコーヒープラスの根幹を成す考えが通用しなくなってしまいました。
というのも、アビルコーヒープラスのコンセプトは「みんなが集まれる、ゆっくりできる場所」なんです。この「プラス」に込められた意味は、コーヒーや料理を楽しむことに、お客様にとっての楽しい時間をプラスする、というものなんです。しかし、「集まってはいけない、一つの場所でゆっくりしてはいけない」という世界になってしまった。根底が覆されましたよね。

———たしかに…そうなると、何をしていけば良いか分からなくなりますよね。

アビルコーヒープラス栗生健太氏

そうなんです。潰れていくのを待っている訳にもいかないですから、今までやっていなかったデリバリーを開始しました。

これまでやってこなかったことを始める、ということは、オペレーションも変わりますし、今まで想定していなかったフードロス問題も解決しなければなりません。本来捨てなくてよかった食材を捨てなければならない厳しさや悔しさなど、複雑な思いをたくさん経験しました。

———お店の売上という直接的な厳しさもさることながら、お店の根幹であるコンセプトが揺らいでしまうのは、精神的にも苦しい時期でしたよね。

アビルコーヒープラス栗生健太氏

そうですね。特に、アビルコーヒープラスは昼と夜で少し役割を変えていまして、昼はゆっくり過ごせる空間、夜はお酒を飲んでみんなで騒いだりできる空間、という考え方で運営してきたので、夜の集客が壊滅的になったのは大きな痛手でした。何もかもが悲しかったですね。

———お店の立地的に、人通りから外れたこの場所にお店を構えた理由は、何かあるのでしょうか?

アビルコーヒープラス栗生健太氏

実は、人通りの多いところがまったく空いていなかったんです(笑)本当は駅前にお店を構えたかったのですが、まず無理!新松戸はお店が多いですから・・・

———そうだったんですか。たしかに新松戸はすごくお店が多いですよね。その選択が、結果的に今のお店の形に繋がったのですね!

アビルコーヒープラス栗生健太氏

そうなんですよ!当初は「コーヒー好きな人」をターゲットにしていて、その方たちがゆっくりと過ごせるお店、というコンセプトでしたね。

———そうだったんですか。今、私が感じている「地元の方に愛されているお店」という印象と違う気がしています。ターゲットが変わった、でも地元の方に愛されている、その秘密は何なのでしょうか?

アビルコーヒープラス栗生健太氏

実は「幼稚園」がその秘密なんです。幼稚園にお子さんを迎えに来たママさんがふらっと立ち寄り、やがてママ友も一緒に来てくださる。その流れが、もともと持っていた「みんなが集まれる場所」というコンセプトに自然とマッチしたんです。

———なるほど!子育て中のママさんたちにとって最適な空間になっているんですね。

アビルコーヒープラス栗生健太氏

そうなんです!ママさんたちのコミュニティは、「集まれて居心地のよい場所」を求めていると思うんです。たくさんお話ができて、ゆっくりもできる空間は、実はそれほど多くないのかもしれない。そう考えると、このお店のコンセプトはママさんたちに響くものだったのでしょうね。

———一方で、当初想定していたターゲットである「コーヒー好き」の方の来店数にはどのような変化がありましたか?

アビルコーヒープラス栗生健太氏

純粋に「コーヒー目的」というお客様は、もしかしたら減ったかもしれません。かと言って、コーヒー目的で来られるお客様にとって不満足になるようなお店でもないという自負はあります。

———それは興味深いですね!ぜひ詳しくお聞かせください!

アビルコーヒープラス栗生健太氏

コーヒー好きの方向けに、抽出方法をエスプレッソ、フレンチプレス、エアロプレスの3種類から選べるようにしています。コーヒーに詳しい方にはそのようなご提案を、そうでないお客様には飲みやすいエスプレッソをご提供するなど、その方に合った一杯をお出ししています。どちらのお客様にとっても、「ゆっくりと過ごせる」ということには変わりがありません。

———なるほど!それは嬉しいですね。選択肢があるというのはお客様にとってもポイントですよね!

アビルコーヒープラスさんは、スポーツのライブビューイングやパーティ会場としても利用できるなど、多彩な使い方ができる点も魅力なんですよね。

アビルコーヒープラス栗生健太氏

ありがとうございます!みんなが集まるということは、さまざまな価値観や文化の交流が自然と生まれるということですよね。何かそのような文化交流のハブ的な役割になれればいいな、と考えたのが始まりです。

——— この新松戸エリアで、そのような交流ができるお店は多いのでしょうか?

アビルコーヒープラス栗生健太氏

あまり多い印象はないですね。だからこそ、私たちがその役割を担えたらいいなと思ったんです。例えば、イベントやライブで場所を使っていただいても、会場の使用料は頂いていません

——— えっ?会場の利用料は無料なんですか?!それは驚きです…!

アビルコーヒープラス栗生健太氏

そうなんですよ(笑)
みんなが集まれる場所」というコンセプトを考えた時に、場所を提供すること自体で売上を立てる、という考えはありませんでした。もちろん、フードやドリンクなどのオーダーはしていただけるケースがほとんどですので、それで良いかなと思っています。

——— まさにお客様第一ですね!コンセプトを崩さないことの大切さをすごく感じます。だからこそ、これだけ愛されるお店になれているのですね!

アビルコーヒープラス栗生健太氏

ありがとうございます!
文化的な交流で言えば、松戸市とパートナーシップ協定を結んでいるドミニカ共和国(コンスタンサ市)のケーキを作ったり、姉妹都市であるオーストラリア(ホワイトホース市)のお肉を使った料理を出したりもしています。お客様同士の交流はもちろん、松戸市が大切にしている文化交流を、アビルコーヒープラスとしても意識しているんです。

——— 「みんなが集まれる場所」というコンセプトから「地域貢献」が生まれる好例ですね!

——— そうしたアビルコーヒープラスの魅力や取り組みを、より多くの方に知ってもらうために、宣伝について何か力を入れていることはありますか?

アビルコーヒープラス栗生健太氏

Instagramです。基本的に、「変化」を感じてもらえるような投稿を意識しています。例えば、自分の朝の一杯を、その日の天気に合わせて撮影するとか。文章で何かを伝えるというよりは、「その日に合わせたビジュアル」で何かを感じ取ってもらうことを大切にしています。

———アビルコーヒープラスのお料理はどれも写真映えしますよね!日常的なSNS発信の中で「変化」を意識されているのは大きなポイントだと思います。

アビルコーヒープラス栗生健太氏

ありがとうございます。
毎日って、絶対に昨日とは違うじゃないですか。私たちアビルコーヒープラスがご提供するコーヒーも料理も、チェーン店ではないので、毎日寸分違わず同じ味のものをお出しすることはできないんです。でもその日々の「変化」そのものを楽しんでもらいたいと思うんです。

———素敵な取り組みですね!少しいじわるな質問してもいいですか?(笑)同じ味を求めるのであれば、それこそチェーン店を選ばれると思います。また一方で、個人店はチェーン店より少し値段が張ってしまうこともありますよね。その価格差の「価値」は、どんなことなのでしょうか?

アビルコーヒープラス栗生健太氏

そうですね、それがアビルコーヒープラスでは、「ゆっくり過ごせる」時間そのものが価値であると考えていますこの空間で気の赴くままに楽しんでもらいたい、というその一点に尽きますね。

たしかに、私たちのお店はチェーン店さんと比べると高いのかもしれません。その代わり「変化」を楽しむこと、「ゆっくりと過ごせる時間」を自由に楽しむことに、価値を感じていただきたいと思っています。

———アビルコーヒープラスにとって「変化」がキーワードということで、これまでの日々の中で何か面白い!と感じられたエピソードはありますか?

アビルコーヒープラス栗生健太氏

そうですね、アビルコーヒープラスは犬連れOKなんですが、先日、ワンちゃんと一緒に来られたお客様がインフルエンサーの方でした!その方がお店の写真を投稿されたら、翌日からワンちゃん連れのお客様が溢れかえるほど来店されたことがありましたね。

———それは良い「変化」ですね!飼い主さんもワンちゃんも大満足の空間ということですね!

アビルコーヒープラス栗生健太氏

ありがたいことです。さらに、来店されたワンちゃん連れのお客様たちがまたInstagramにアップしてくださって、投稿がワンちゃんのアイコンだらけになった、という面白い現象も起きました(笑)

———まさに、人も集まる、ワンちゃんも集まる、Instagramの中でもアイコンが集まる、ですね!

では最後に、今後のアビルコーヒープラスさんが目指すところをお聞かせください。

アビルコーヒープラス栗生健太氏

ご提供できる料理をもっと増やしたいですね。それは「変化」という意味でもそうですし、「みんなが集まれる」というコンセプトにも繋がります。みんなが集まれる場所になれば、もっと面白い交流も生まれますし、今よりもっとトータル的に楽しくなりますよね。そんな場所を目指していきたいですね!

———ありがとうございます!私も仕事で新松戸に来る機会が増えていますので、ぜひ立ち寄らせてもらって「変化」を楽しんでみます!

本日は貴重なお話をありがとうございました!

アクセルデザイン編集部

今回のアビルコーヒープラスさまのインタビュー、なんだか心が温かくなりました!
変化を楽しむ」って、すごく素敵な考え方ですね。チェーン店にはない個人店の価値って、まさにそこにあるんだな、と。

アクセルデザイン編集部

同感です!毎日寸分違わず同じ味を提供することが正義、という価値観もあるかもしれませんが、「昨日のコーヒーと今日のコーヒーは違う」ということを、アビルコーヒープラスさまもお客様側も楽しんでいるのでしょうね。その関係性が素晴らしいですよね!

アクセルデザイン編集部

Instagramの使い方も印象的でした。ただ綺麗な写真を載せるだけじゃなくて、「今日の天気だからこの一杯」みたいに、その日限りの特別感を演出している。まさに「変化」を伝えるためのツールとして活用されていますよね!
ペット連れのお客様が集まって、投稿がワンちゃんのアイコンで埋まった、というエピソードも微笑ましく、自然と集まってくる魅力を感じました!

アクセルデザイン編集部

ゆっくり過ごせる時間」という価値を提供したい、という栗生様の言葉通り、ソファーがあったりと日常空間に近い店内でした。
忙しい毎日の中で、つい“コスパ”に“タイパ”にと求めてしまいがちですが、こういった場所で意識的に過ごすことの豊かさを、多くの人に知ってもらいたいです!

■■これからのアビルコーヒープラスさまの成長と進化、更なる今後の活躍が非常に楽しみです■■

(写真:abill coffee +公式HPよりhttps://www.abillcoffee.com/

取材・文:アクセルデザイン株式会社編集部)

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