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“ホスピタリティ”が成功へのカギ「渋谷 スペイン料理」で検索1位のPR戦略 #02

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Las Bocas(ラスボカス)
東京都渋谷区渋谷3丁目2−3 帝都青山ビルB1Fに位置するスペイン料理店。2011年9月27日にオープン。瀬戸内海から直送される新鮮な天然魚介類を活かした本格的なスペイン料理を提供。 広々とした​店内は赤を基調としたデザインで、情熱的なスペインの雰囲気を演出。素材へのこだわり
情熱が詰まった隠れ家的存在のビストロ。

アクセス:渋谷駅東口徒歩8分/新南口から徒歩5分/明治通りの並木橋交差点より徒歩3分。
営業時間:ランチ11:30~15:00(ラストオーダー14:00)、ディナー月~土曜日の18:00~23:30(ラストオーダー22:30)​

公式サイト:https://las-bocas.com/?_src=gbp

アクセルデザイン編集部

今回は、株式会社BLOOMが運営するスペイン料理店Las Bocas (ラスボカス) 。株式会社BLOOM財務管理室・室長大久保恵太氏に、PR戦略について特別に取材させていただきました!
ここではシーフードをふんだんに使用したパエリアやアヒージョ、濃厚なブイヤベースなどが人気で、毎月新しいメニューが登場するらしいです!

アクセルデザイン編集部

美味しそう〜!渋谷のスペイン料理で調べると検索1位に上がるお店なんだって。きっと様々な施策を行う勢いのある企業だと思うので、今回どんなお話が聞けるのか楽しみですね!

Las Bocas様(以下、:大久保氏LasBocas
インタビューアー(以下、———アクセルデザイン

———日々運営されるなかで大切にされていることは何でしょうか?特に顧客満足度向上の面での取り組みについてお聞かせください。

大久保氏LasBocas

実は私が介入してからこのラスボカスを俯瞰して見た時に、個々の個性が引き立ちすぎて全く足並みが揃っていませんでした。内部に対しても外部に対してもブランディングができていない状態だったんです。

———そうだったのですね。では一体どのように足並みを揃えていったのでしょうか?

大久保氏LasBocas

まず意識の改革から考えました。特に大事にして行こうと決めたのがサービス(食事のご提供)とホスピタリティ(心からのおもてなしや深い思いやり、親切な対応)の違いをちゃんと仕分けして行動できるようになることを目指しました。

———サービスとホスピタリティの仕分けとは、具体的にどのような考えを元に取り組んでいるのでしょうか。

大久保氏LasBocas

ラスボカスでは、ホスピタリティを行うにあたって思い出が残ることを大切にしています。サービス面で顧客に美味しさを感じてもらうことはもちろん大事なことですが、来店していただいたことを思い返せるものも重要だと考えています。

———それは素敵ですね。ホスピタリティという点で、どのような形で思い出を残すようにしているのでしょうか?

大久保氏LasBocas

人の記憶は次第に薄れますよね。私の経験の話になるのですが、その記憶が薄れそうな時にこちらがアクションを起こすと、相手がまた思い出しやすくなりますよね。

例えば、もう一度思い出すツールとして手書きでメッセージを送るなどして思い出してもらう、というやり方です。せっかく来てくださったのですから、思い出に残ってほしいんですよ。その考えをラスボカスに落とし込んでいます。

———なるほど。これまでのご自身の経験からくるものだったんですね。

大久保氏LasBocas

そうなんです。その他にも、このテーブルにおいてある予約席のカードですが、お客様のお名前をちゃんと漢字で書いて、『様』も最上級の様で書くなど、ちょっとした細かいことですが、見えない部分への真心を持っています。

———たしかに、細かい部分にこそ真心は表れてくると思います。

大久保氏LasBocas

思いが行動に現れますが、“行動から思いが変わる”ということってあると思うんです。小さなことですが、真心を込める、ということが顧客満足度を高めることになると思っています。

高級レストランだからいいサービスができるのではなく、高級でなくても人の心に届くことはできると思います。それがラスボカスが求めるホスピタリティだと考えています。

———単に指示することや命令するということではなく、自然にそれを行えるような風土づくりや雰囲気づくりも重要だと思いますが、どんな工夫をされたのでしょうか?

大久保氏LasBocas

以前のラスボカスはスタッフから文句ばかり出るようなレストランだったんですが(笑)、今は感謝の言葉『ありがとう』、あるいはスペイン料理屋なのでスペイン語で『グラシアス』と言うことを徹底し、言葉からマインドを作るという取り組みもしています。

———たしかに、発した言葉は大きな力になりますよね。

大久保氏LasBocas

そうなんです。最初はスタッフ向けでしたが、そこから変えていかないとお客様にも届けられないので、今では全員が同じフレーズを使い、まるで日本じゃないような雰囲気作りも顧客満足の一つになっています。

———そういった取り組みによってお客様の反応にも変化がありましたか?

大久保氏LasBocas

確実にリピーターが増えました。デジタルなやり方ではなく、アナログ的なやり方なのですが、ラスボカスの思いがきちんとお客様に伝わっているからだと感じています。結局デジタルな仕掛けだけではダメなんですよね。
リピートで来てくださったお客様には、料理の美味しさだけではなく、きっと思い出に残ったからだと思うんです。これは素直に嬉しいですね!

———では次に、マーケティング面で特に効果の高かった方法についてお聞かせください。

大久保氏LasBocas

Google広告の費用対効果は非常に高く、売上に対して0.8%程度の広告費で173%の売上アップになっています。

———それは素晴らしい効果ですね!PR活動やSNSについてはどのような戦略を取られていますか?

大久保氏LasBocas

元々あったラスボカスのホームページをランディングページ(LP)に変更し、より見やすさとアクションを起こしやすいページにしました。
SEO効果の部分はGoogle ビジネスページに集約して、SNSと連動させています。
おかげさまで今はGoogle検索で『渋谷 スペイン料理』でラスボカスがナンバーワンになり、口コミ数と評価が高くなっています。

Instagram自体は私が直接指示を出すようになったのは4、5ヶ月前くらいからです。この2つの施策により、今ではグルメインフルエンサーさん達がこぞって記事を書いてくださるようになりました!

———すごく伸びましたね!どのような戦略でInstagramを伸ばしたのでしょうか。

大久保氏LasBocas

Instagramの投稿は週に6回行い、曜日ごとに時間帯を変えています。休日と平日では人がスマホを見る時間が違うので、見る側を意識した戦略を立てています。もちろんキーワード(ハッシュタグ)についても、検索されるだろうワードを選定しています。

これはInstagram単体で伸びたのではなく、前述したホスピタリティという要素も大きいと思っています。お客様の中にラスボカスというお店が思い出に残ってくれるからInstagramを見ていいねをしてくれる。伸びるためにできることを包括的にやっている、という感じですね。

——— 普段の活動のなかで、スタッフのモチベーション維持のためにどのような取り組みをされていますか?

大久保氏LasBocas

ラスボカスでは、スタッフのモチベーション維持のために、明確な目標設定を行っています。例えば将来フランチャイズ展開をしたいという夢があり、そのためには何を達成していかなければならないのかを明確にしました。届かない高い目標ではなく、階段を一段ずつ上がるような達成可能な目標を設定しています。

——— 達成可能というところがポイントなんですよね。

大久保氏LasBocas

そうなんです。あとは目標を数値化することで、達成できたかどうかが明確になり、数字は嘘をつかないということをスタッフに浸透させています。

当初はそういった目標設定に抵抗がありましたが、休日を安定させたい、店舗を発展させたいなど、スタッフの希望を実現するためには一定の数値を達成する必要があることを理解してもらいました。

———目標設定は大切ですよね。では店舗の立て直しはどのように進められたのでしょうか?

大久保氏LasBocas

まずは現場で皿洗いから床掃除まで全部行いました。
当時は時間が取れないこともしばしばあり、駐車場でパソコン作業をしたような記憶もありますね。
やはり自分でやってみないと、是非の判断も出来ないじゃないですか。口では何とでも言えますが、それではスタッフに本質的なことが伝わらないし、意識を変えることなんて無理ですよね。それが結局はPRの成功・失敗どちらにも繋がっていくと思うんです。

———今後の具体的な数値目標などはありますか?

大久保氏LasBocas

以前は、一日の売上が設定された目標数値に届けば良い方だとされていましたが、今ではその目標数値では低いとされています。

結果、前年同月比17%アップを目標にし、これを達成することでモチベーションになっています。

———ラスボカスさんのオリジナル商品について是非お聞かせください!

大久保氏LasBocas

オリジナルドレッシングを販売しています!1本500円で完全無添加、保存料も一切使わない商品です。一応1週間の賞味期限としていますが、きちんと保存すれば1ヶ月経っても美味しく食べられます。元々シェフの腕とこだわりがあったので、それを商品化しました。リピートで買いに来てくださるお客様もいます。

———素敵な商品を開発されたんですね!それでは今後の展開についてどういったビジョンをお考えでしょうか。

大久保氏LasBocas

将来的には3人でも運営できるようなフランチャイズ化を目指しています。まずは自社で5店舗まで出店し、それぞれに責任者を立て、予算達成すれば独自のインセンティブが取れるようなシステムを構築し、その先に一般への展開を考えています。

特に技術者やシェフは独立志向が強い傾向があるので、社内独立的な形で苦労なく独立できるような目標を構築していく予定です。

———社員を大切にすると自ずと企業としても発展していきますよね。素晴らしいです!本日は貴重なお話をありがとうございました!

大久保氏LasBocas

こちらこそありがとうございました!

■■取材を終えた後、文中に出てきたドレッシングを購入させていただきました!今まで市販のドレッシングで何の疑いもなかったのですが、別次元の美味しさ!比較してみると、「自然さ」が桁違いでした。
ドレッシング自体が「食べ物」になっているような感じで満足感が高く、リピート確定以外選択肢がありません!帰宅後家族で食べると、もう半分以上なくなってしまいました(笑)■■

アクセルデザイン編集部

インタビューを通じて、飲食店を更に活発化させる挑戦と、ブランディング、顧客満足度向上、スタッフのモチベーション管理などの多角的なアプローチが見えてきました!

断片的にPR施策を行うのではなく、まずラスボカスのスタッフ全員が共通の理念に基づいて行動をすることを根付かせてから、PR施策を行い循環化させる。シンプルな仕組みかもしれませんが、それを行うためにまず自らが行動して体感するという勇気が必要だと感じます。

アクセルデザイン編集部

そうですね!それがラスボカスさんのPR施策の、「真のカギ」なのかもしれませんね!
私もドレッシングいただきたいです…!

■■これからのLas Bocasさまの成長と進化、更なる今後の活躍が非常に楽しみです■■

取材・文:アクセルデザイン株式会社編集部)

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